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日本の電話需要

日本の電話需要は昭和40年代に爆発的に伸びた。結果として、当時の電電公社は巨大な積滞を抱え、利用者のニーズに応えるのに汲々としたことは、40代後半以上の方なら記憶に残っているであろう。この積滞の早期解消のため、当時敷設されていた細めの地中管に細いケーブルを引きながら、それにたくさんの回線を接続できるような技術の開発に力を入れた。技術開発はうまく進んだようだが、まさに成功の復讐、いまも細い管路と細いケーブルが残ってしまったところが多いという。アメリカでは9ミリのケーブルが通常だが、日本では9ミリのケーブルもあれば3ミリのケーブルもかなりある。ADSL化の技術も、ケーブルの細いところがボトルネックになり、その力を発揮できない場面もないとは言えないのである。実は、これまでの政府の施策を受けて、光ファイバーの敷設はかなり進んでいる。主要先進国と比べても、日本ほど家庭に近いところまで光ファイバーが届いている国はない。

「中間」は、インターネットの一部分

拡声器や電話というのは、両端の役割は人間がやっていて、「中間」だけをテクノロジーの力を借りて拡張したものです。テレビなどは、カメラが目の役割をしているぶん、人間の役割を少しは代行しているといえますが、やはり映像を遠くまで伝達するようなテクノロジーが重要な位置を占めています。これが従来のメディアだったのですが、コンピュータ・ネットワークのテクノロジーは、これまで両側で人間がやっていたいくつかの役割も、コンピュータなどのテクノロジーがやっていくという面があります。そう考えると、いまインターネットは、コミュニケーションのうちの二種類の違った役割を、両方含んでいると言ってよいことがわかります。繰り返しになるようですが、「中間」の役割と、「両端の人間」の役割です。デジタル・データを世界中にある程度確率的な不確定さで伝えていくような什組みと、デジタル・データを利用していくための両端の構造と、この二つの課題、あるいは使命をインターネットはもっていると言えるわけです。「中間」の部分がコミュニケーション・テクノロジーだという考え方の枠には、インターネットは収まりません。インターネット全体の役割のうちの一部分が、通信のインフラストラクチャーであるという考え方をもつべきです。この違いは、よく考え直さなければいけないと思います。

検索連動型広告の伸長という予想

「少数の巨額なビジネス(ディスプレイ広告)のみから、非常に多くの小さなビジネスの集積(検索連動型広告など)の存在感の高まり」であり、検索連動型広告の伸長という予想、ならびに「アドワーズ」と「アドセンス」を軸にしたグーグルの成長は、この流れに沿ったものだと言っていいだろう。ヤフーとグーグルをめぐる動きは、2008年2月に入って大きな展開を見せた。マイクロソフトがヤフーの買収を持ちかけ、その後、混迷している。マイクロソフトのようなパソコンOSベンダーの旧世代型企業と、ヤフーのようにウェブ1.0企業とが統合されることが、ウェブ2.0のムーブメントに沿ったものであるのかは、もう少し先の歴史的評価を待たなければならないかもしれない。


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